「ダヴィンチコード」、原作は機会があれば読んでみようかと思ってたんだが、映画版は特に観る気もなかった。
が、地上波でやってたんで観始めたら最後まで観てしまった。オドレイ・トトゥとイアン・マッケランが出てるって知らなかったもんで。
正直、なんで無神論者の国、日本でヒットしてるのかよく分んないっス。
私は洗礼受けてるのでクリスチャンということにはなるんで(もう教会行ってないけど)、題材的に興味はあるんだけどね。
ハッキリ云って、映画としては駄作だろ、と思った。ドラマ性がまるっきし皆無。なんか世界不思議発見でも観てるような感覚。
オドレイ・トトゥもイアン・マッケランもつまんないキャラを演じてる。
しかもオドレイ・トトゥの吹き替えの声優が林原めぐみとちゃうやんかー!
世界不思議発見的、名所巡り&謎解きと、カトリックに喧嘩売るような内容なのがウケたのかな。プロテスタントなら怒らずにスルーしてると思うが。
オレ的にはもっとギャグにすれば良かったんじゃないかと本気で思う。トム・ハンクス、ラストで逆ギレとか(笑
シラスというキャラもなんか笑ってしまうんだけど。ちょっと「ブレードランナー」のルトガー・ハウワーっぽいのは、わざとか?
シラスは電気イエスの夢を見るか?って感じ(笑
仮にもクリスチャンの私ではあるが、そのような発言してもいいのか? まぁいいだろう。オレは懐疑主義で合理主義の人間だから信仰なんて無理だ。
昔、教会へ通ってたのは単にキリスト教史を学びたかったからに過ぎないんだと思う。
オドレイ・トトゥは大抜擢だなと思う。ジャン・ピエール・ジュネに磨かれた女優である。
だからして、ジュネの卓越したセンスがなかったらオドレイ・トトゥの大抜擢もなかったんだらう。
吹き替えじゃなかったら英語とフランス語が入り交じるんだと思うんだけど、どうせなら字幕で観たかった。どーせ、林原めぐみじゃないんだし。
最近はゲームやったり、バカ映画観ることが多いんで、
フェリーニの「道」とルイ・マルの「好奇心」観てて良かった。なかなか心が洗われる2本だ。ルイ・マルなら「ルシアンの青春」の方が好きなんだけど。
「好奇心」は割と軽いタッチで思春期のブルジョア家庭の少年を描いている。そんで音楽がチャリー・パーカーというのもナイスというか粋。
50年代フランスのブルジョア家庭の子供ってフツーにボリス・ヴィアン読んだり、ジャズに傾倒したり政治をかじってみたりしててマセてるよ。自分も若い頃無理に背伸びしようとしてた世代なので、ナマイキさには共感出来てちょっとうるっとなるなぁ。
主人公の少年の友人にはユイスマンス読んだりしてる子までいたり。
ふと不思議に思ったのは、フランスのカトリックって文学を認めてるの? フランスという国柄だからか?
フェリーニの「道」はやっぱり泣く。オレ、映画とかでそうそう泣くことって無いんだけど、それでも泣くよな。
クドカン脚本の「鈍獣」、昔の舞台まで観た人がつまんないと言ったんで、観る気なくなる。オレも監督が新人というのがイマイチ不安材料だったし。
大阪は「インスタント沼」が思ってたより早く今月23日から公開なので、やっぱしそっちを観に行こうと思う。またテアトル梅田か? 今年2回行ってるけど道に迷うんだよなぁ、あそこ…
ああ、折角心が洗われる2本を観たというのにまたバカになってしまう。
バカといえば、井口昇監督の次回作は「ロボ芸者」というタイトルで(もうなんか内容が想像出来る…)、松尾スズキも出演するらしい。楽しみである。

井口昇監督。↑この画像でお解りのように鬼才です。
ちなみにまた「コードギアスR2」の続き借りに行ったが貸し出し中だった… それもバカだな。
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