「くるぐる使い」が載ったSFマガジンも出てきた!
93年8月号。まだ持ってたんや(笑
更には表紙見てビックリ!!
凄いよオーケン、名前がコードウェイナー・スミスと並んでるじゃん!!

そうだそうだ、この号は確かコードウェイナー・スミスの短編が載ってたんで飛びついて買ったんだっけなぁ。
そして何故未だ処分してなかったかというと、そのSFマガジンに載ったコードウェイナー・スミスの短編は現在でもまだ文庫に収録されてないハズなので。
エヴァンゲリオンの”人類補完計画”ってあったじゃん。
その元ネタになった「人類補完機構シリーズ」を書いてたSF作家。10年代のアメリカ生まれ、本名はアンソニー・ラインバーガー博士。本職は政治学者。
フィリップ・K・ディックより年上だけど、ぜんぜん古めかしい作風じゃないんだよね。
凄い独特で幻想的な世界観を構築した異色の作家。作品数が少ないのが残念でならない。
残念でならないといえば、18日にイギリスのSF作家、J・G・バラードが亡くなりました。
享年78歳。最初にインナースペースSFというものを宣言した作家。凄い前衛で最先端を行ってる作家だった。
映画化されたのはスピルバーグ監督(なんでスピルバーグなのか謎)「太陽の帝国」、デヴィッド・クローネンバーグ監督「クラッシュ」のみ。
「ハイ-ライズ」のクランクアップまで間に合わなかったか。
ディックが「ブレードランナー」に間に合わなかったみたいだ。
「クラッシュ」が公開した時は来日して、映画の出来に満足していると言っていたな。
74年の芥川賞作家の日野啓三が、サンリオSF文庫のディックの短編集のみにあとがき書いてたのも今考えると感慨深い。
ディックも日野啓三も20年代生まれで、バラードがちょうど30年生まれ。
バラードが賛辞をおくってやまなかったビートニク文学のカリスマ、ウィリアム・S・バローズは10年代生まれ。
映画監督ならスタンリー・キューブリックがそのくらいの年代だね。
ついにみんな亡くなってしまった…
どうせならカメオ出演の好きなバローズ、日本のアニメでカメオ声優やってほしかった(笑
あ、途中まで観た「エウレカセブン」、エヴァみたいに海外SFの引用ありやした(笑
私も海外SF引用の前科あります。
「ホムンクルスは畸形羊の夢を見る」というタイトルで1本描いた。
ディックのありがちな引用に見せかけて、コードウェイナー・スミスに引っ掛けている。
「エウレカセブン」はそのものズバリ、ティプトリーという名前のキャラが出てきた。
ん? 聞き違いか?と思ったけど台詞の中にジェイムズ・ティプトリー・Jr.の代表作のタイトルがあったんで間違いないでしょう。ちゃんと女のキャラでした。
ティプトリーはずっと男のフリしてSFを書いてた作家。
私が専門学校1年の頃に亡くなりました。壮絶でエグい内容のSFが多かったけど、死に様も壮絶だった。寝たきりの夫をライフルで撃ってそして自分もという、有る意味ティプトリーらしい… と思った記憶がある。
オーケンのネタからえらいかけ離れきたんで、閑話休題。
オーケンの「くるぐる使い」、ずっと挿絵が思い出せなかったんだが、こんな感じ↓

amazonにまたオーケン本注文しやした。
とりあえず、近所の書店になかったエッセイを3冊。
ちびちびと読んでます。
自分の本棚には小説ではダントツでディックの本が多く並んでて、
ディックに次いで澁澤龍彦が多いんだけど、このままではオーケンの本が追い越しそう(笑
バラードは入手困難だったりで、そんなには持ってないです。
コンディンスノベルとか難解そうだしな…
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