オーケンのエッセイ「わたくしだから改」のラストに書かれてたレーコというトンパチな女性について、以前記事に書いた。
私も似たような少女と知り合ったあげく自殺されたという内容のことを。
(booksのカテゴリで09/3/23の記事)
オーケンの知り合ったレーコという女性の話はまだ続きがあった。
「オーケンの、私は変な映画を観た!!2」という映画エッセイ集で、まさかその続きが読めるとは思わなかった。そこにはレーコに関する驚愕の事実が!
映画エッセイということで映画と関連ある話なのだが、オーケンは脱線ぎみで書いていた。
「レーコ」と書いていたが、今回は「S代」という名前に変更されているのは何故なんだかよく分んないんだけど。
驚愕の事実、それはオーケンがジャン・ジャック・ベネクス(なんか懐かしい映画監督だね)の「ベティブルー」を観たところ、S代の奇行はベアトリス・ダルという激情な女優の形態模写だったということが判明したのだ。
オーケン、見事にキツいの一発ハメられましたな(笑いごとじゃ… ないよな。
いくら美人さんでも「ベティブルー」のベアトリス・ダルの形態模写なんかされてたら、逃げたくもなるよなぁ。
で、ふと、私が知り合って自殺した少女も何かの形態模写だったのだろうか?と思ったんだが、さっぱり元ネタが分らん。
恐山のイタコにでも霊を呼んでもらって聴いてみる以外に方法はないようだ。
とりあえず、形態模写の話はここまでにしておこう。
「私は変な映画を観た!!2」だが、結構ゲラゲラ笑えて面白い。
三留まゆみのイラストもイイ。私は「宝島」読んでた年代なので懐かしくもあって、その三留まゆみが映画「グミチョコレートパイン」のイラストまで描いており、ちょっとウルっとなってしまったよ。
あと意外に面白かった漫画3冊。

漫画版の「くるぐる使い」。
大橋薫の漫画というのは初めてだったけど、意外に面白かった。
原作は短いんだけど、単行本まるっと一冊分使って描いてる。
フェリーニの「道」のジェルソミーナはホント、色んな人々に愛されている。
手前味噌ながら、自分も昔バンドやってた時、ジェルソミーナを勝手にロボット変えてみた歌詞でヘッポコなテクノ調の曲をつくったことを思い出した。
「昆虫探偵ヨシダヨシミ」、「変ゼミ」の二冊は食事しながら読むの無理なぐらいグロい。
両者共、講談社モーニングで下ネタギャグなのだが、
「昆虫探偵」は絵に味わいがあり、「変ゼミ」はモーニングにしてはマニアック過ぎなフェチ系。
「変ゼミ」を描いたTAGROの同人誌も10年くらい前に買ったことがあったが面白いので未だに持っていたりする。
PR