ネームに時間がかかってしまうようになったのは、わりとここ最近だな。
20代の頃は異様に速かった気がする。16枚程度の読み切りなら早くて30分程度で上がってた(笑
単になーんも考えて無かったというだけ(笑
小学校の頃から大学ノートに漫画を描く習慣があったんだが、そのノリの延長で描いてはいかんとは思いつつもあんまり変ってなかったような気もする。
ただ、
大学ノートに描いてたのはほとんど長編で、商業誌に描いてたのは読み切り短編という違いもあったり、
私がアシスタントしてた漫画家のN さんの教え通り、
「折角かわいい女の子が描けるんだから、女の子とお色気を武器にしてもいいんじゃないか?」という芸風も心機一転、導入した。
それで、なんで商業誌デビュー作がカフカの「変身」のパロディで虫の話なのかまったく謎だが…
あと、エロいお色気を描くなら、私は姉がいるんで姉弟のネタは抵抗あって封印していた。
フランス映画って、姉弟ネタってそこそこに多いんだよね。コクトーの「恐るべき子供たち」からの伝統なのかよくわかんないけどさ。観るのは好きなのに、なんか自分が描くのはヤンダーと思ってた。
自分自身のトラウマが無意識に描写されてしまうのはしかたないにしても。
でも初めてちゃんと原稿用紙にペン入れまでして仕上げた短編(同人誌に発表した事実上の処女作)は、姉弟ネタだった。
その頃、ジョン・ウォーターズの映画とかに触発されたりで、変態で倒錯的なの描いてやれと悪ノリした記憶がある。なので近親相姦の描写まで描いた。
まぁ、神話をベースにしたサイバーパンクものとして描いたから、
悪夢なホラーテイストとしておとしてるんで、別に抵抗は無かった。マジに姉弟ネタは描いてないというかね。
注文がきてた出版社の雑誌が休刊になっちゃったり、漫画以外の仕事もしてみたいとか色々あって、その後漫画描いてない空白期間があって、
でもやっぱりどうにも漫画描くのが小学校からの習慣だったんで、
05年にオリジナル創作の同人誌を一人で作ったりした。
空白期間があったせいか、自分探しの旅っていうワケでもないけど、なにげに自分が本当に描きたいものが客観的に見え始めた。
なんで姉弟ネタを封印していたんだろう?と思った。歳を取ったせいか抵抗もなくなった。
封印していたということは、何かしら自分の中の見てはいけない部分のように思ってたのだろう。見てはいけない部分というのは、むしろ表現すべきトラウマなのかなと思った。
んで描いてみたところ、我ながら会心の出来だった。
会心の出来だったんで、現在その05年姉弟ネタのハードル超えが目標になっちゃってるな。
トラウマなのかどうか分んないけど、妙に引っかかってる古い記憶がある。
まだ私が幼稚園に通う前くらいだと思う。
関東の某市の実家に住んでた頃で、自宅の裏のガレージの高さ2、3メートルくらいの塀の上で私と姉がまたがって、じゃれ合ってた。近くにいた人に危ないよーと言われつつ。
危ないと注意された尻から、二人揃ってコンクリートの地面に転落した。私はかすり傷程度で済んだが姉は母が付き添って1日入院した。
未だ心に引っかかってるのは、初めての母のいない夜を過ごしたということもあるが、
私がかすり傷程度の怪我で済んだのは、姉は私をかばう様にして転落したというのがなんというのか言葉にならない。
姉つっても私より2つ年上。まだまだ当時は幼かったろうに。
姉がかばってくれなかったら、私は頭を打って死んでいた可能性だってある。
大槻ケンヂの「ロッキンホースバレリーナ」のヒロイン、七曲町子はヒジョーに可愛いなぁとつくづく思う。
ふしぎちゃんみたいな少女を描くのが巧いと思う。
大島弓子の漫画を若い頃に愛読してたというのもあるんだろうけど、多分ファンの若い女の子をよく観察していたんだと思う。
少女だけでなく、痛い少年を描くのも巧い。
古屋兎丸も美術教員していたというだけあって、女子高生ネタが多い。
オレには何があるんだろう?とよく考える。
母の実家は静岡県伊東市で、敷地内に温泉が湧いてて混浴だった。
母の実家には4人姉妹の娘が住んでて… とか?(笑
2000年に入って、漫画描いてない空白期間は何やってたかというと、
ちょっとドラァグクィーンというものに憧れてたのもあって、ゲイバーかオカマバーで働いてみたいと思ってたんだけど、
求人が水商売ならホストしかなかった。まぁ、それはそれで面白い仕事だったので結果的に良かったんだけど。
で、その頃若い女の子のゴスロリちゃんの友だちかなりつくって、よくマメに遊んでた(笑
03年にその中の1人が亡くなったのを機に、なんというか面倒になってしまったのか関わるのを止めてしまった。
未だ、ひょっとすると当時友だちだったゴスロリちゃん数名にココのブログ読まれてる可能性もあるんで、あまり変なことも書けないんだけど… ともかくもう連絡は取り合ってない。
昔、漫画家のNさんに言われた通り、可愛い女の子キャラは武器にしようかと思う。
ま、どーせオレ変態でもあるしな。
とにかく、少女というへんないきものを描きたいと思ってる。
可愛いだけでなく、母性的なものを持ってたり、危険な存在であったり、さえなかったり痛かったりグロテスクな側面もあったりするような…
わりと実在人物をモデルにして、淫靡に、自己言及的に…
エロスと死生観を対にしつつ。
漫画を描いてなかった空白期間も無駄じゃなかったと思いたいね。
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