「パフューム ある人殺しの物語」
「ラン・ローラ・ラン」の監督だったのね。ごめん、あんまり好きな監督じゃないっす。
映像は無駄に美しいです。18世紀フランスが舞台だし。
でも、ギャグですよね?
香水に興味ある人が観たら、その辺はわりと楽しめるかと思うんですが、
主人公の人格造形がヌル過ぎて、なんか納得出来ない物語っす。
究極の香水の設定も材料がアレって… イマイチ説得力に欠けると思うんすが。ギャグってことで大目に見てよってことなのか?
主人公役の俳優、ローリングストーンズのキース・リチャーズの若い頃に似てるのがおかしかった(笑
「ハリポタ」のスネイプ先生も出演してます。
なんか淫靡な背徳感のよーなものを期待してたんですが、肩すかしでした。
サスペンスかと思えばファンタジーだし。
「300(スリーハンドレット)」
タイトルがなんかパっとしないから、いっそ「筋肉VSエイリアン」にすれば良かったんじゃないの?(笑
ペルシャ軍がなんか、醜い異形って感じだったんで、そりゃペルシャの人は怒るわな(笑
レオニダス「スパルタ人よーーーッ!」
スパルタ兵(槍を振り上げつつ)「あうッ、あうーーーッ!!」←これが返事らしくて、その辺結構爆笑。
えと、原作ってアメコミなんだよね。なので歴史考証なんて無いもんだと思ってたけど、ここまで筋肉バカな映画だと思いませんでした。
「トロイ」も神話と内容違ってるし、あまりに現代風仕立てだったけど、まだブラピ萌えで観てられる感じ。
「300」は萌えどころが無くてツライ(笑 バカバカしくて笑いどころはあるんだけど。
昔、何かの雑誌でBD作家のメビウス御大のインタビュー読んだら、「アメコミなんて所詮、筋肉と暴力のステレオタイプでくだらない」と言ってたけど、なんかその気持ち改めて了解しました。
自分的には岩明均さんの「ヒストリエ」読んでる方がいいっすー。あ、比べちゃイカンね(笑
「恋する幼虫」
天王寺のTSU●AYAに置いてました!
ホラーな匂いはあるんだけど、ここまでおバカだとギャグです。
蛭子能収か花くまゆうさくさん的グロさで、お茶目で切ないラブストーリー。
設定も主人公の西尾くん(演技がスバラシー)が漫画家だったりとぶっとんでます。
ヒロインがあんまり可愛くないのが残念。主従関係逆転とか、西尾くんの奇妙なトラウマとか、松尾スズキ怪演とか、ポイント的に観たら面白いです。
卯月妙子さんも出演してたんだけど、気付かなかった…
「ブラザーズオブザヘッド」
もし、ジョニー・ロットンとシド・ヴィシャスが結合双生児だったら?みたいな内容(笑
ドキュメントタッチだけど、結合双生児がパンクバンドやってたなーんて話聞いたことが無いんで、直ぐ嘘だと分ります。原作者のブライアン・W・オールディスもなんか若過ぎるから別人だろと思ったし、ケン・ラッセル(偽物)のインタビューまで入ってるあたり、
飲んでたコーヒー吹きそうになりました(笑
疑似ドキュメントじゃなくて、フツーにドラマとして観たかったなぁ。
一般向けではない映画だけど、70年代UKロックシーンの匂い、パンクロックの夜明けを感じたければ観ればいいと思うし(なんか今風仕立てだけど)、
パンク入門者はピストルズとかのドキュメントDVD、もしくはアレックス・コックス監督の「シド&ナンシー」でも観てればいい。
また、ゲイな映画では無いけど、ソレ系の映画や耽美が好きな女性は少しは楽しめるかと思う。昔のジュネなら絶対誌面で紹介しただろうと思うし。
男の自分が観てもエロいと思ったくらいなんで、腐った視点でも楽しめます(笑
ブライアン・W・オールディスの小説って10代の頃読んだっきりだけど、ちと原作がどんな感じなのか気になるなぁ。
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